もう 30年近い 昔ながらのお客さんから電話くる。
「おー 久しぶりやんけ! 元気かぁ?」
「ちちちちちぢみますねぇぇぇ!」
「は? どないしてん」
「ちちちちちぢみますねぇぇぇ!」
「は? なんのこっちゃ?」
「ろくよんご」
「あー 鬼虎モデルか? ちぢむやろ」
「デビュー即海外のデニムマニアさんにも人気やで」
「前のNo.1より縮みますねえ」
「計算上は同じようなもんやけどな」
「縮み切らせたモデルもあるやろ」
「はぁ」
「綾の詰まり方全然違いますねぇ」
「そやろ。詰まりの割に ネジレはナチュラルやろ」
「なんで #645 なんですか?」
「646 ろくよんろく の ひとつ前や」
「はぁ?」
「ほんまは奈良の番地491にしよか思うてんけどな」
「はぁ?」
「501の10個前や」
「はぁ?」
「あんた #646て 知らんやろ。
「あの ベルボトム ですよねぇ」
「なんや 知ってるんか?」
「昔 #2501ゆう品番つけたら怒られたし
#646 ひとつ足らん#645どないなるかな?
思うてつけてみてん」
「はぁ?」
「深い意味はないねんけどな」
昔 #2501て品番つけた時 弁護士の先生に
なぜか? えらいおこられましてん。
その頃わたしの東京のマンションの部屋501号室
弁護士の先生に ほな501号室にすんだらあきまへんのか?
きいたら 屁理屈ゆうな!て また怒られた。
ほな 車のナンバープレート 501もあきまへんのか?
きいたら なにをゆうーとるんだ!て怒られた。
わたしの愛車 ロールスロイス
いまでもナンバーは501やけどなんもゆうてけーへん。
ほんで 今回の黒虎デニムの鬼虎モデルのGパンに
#645 ゆう #646から1ひいたナンバーつけたった。
#2501は2000も数字ちゃうのんに怒られたし
#645は#646よりひとつ少ないだけ。
また 怒ってきはるんやろか?
「黒虎デニムのGジャンは出ますか?」
「出るで。今月末にはできるわ」
「おいくらですか?」
「たぶん 66000円」
「また 御徒町で見てみます」